おしゃれマナー教室は小笠原流礼法関西支部にて運営しております

小笠原流礼法について

礼儀作法と申しますと、何か特別なものと思い、特に小笠原流礼法と聞きますと、堅苦るしく窮屈なものだとの先入観を持たれ、ある種の拒絶感さえ覚える方々が多いのでないでしょうか。

しかし、日本の礼儀作法は、相手の為に自分はどのようにしたらよいのか、人を大切に思う「心」を、どのように表現して伝えるかというところから発生したのが礼儀作法です。

「礼儀とは、人を大切に思い、敬意を払う心と、常に相手を気遣う思いやりの心。そのために、自分自身を慎む謙虚な心であります。その礼儀の心を表現(形として)するやり方、方法が作法となります。」

その心の表現方法として、基本的な立ち居振る舞いが、長い歴史のなかでさまざまな経験を積み重ねた上で、その時代に合わせた改良を加え、築きあげられたものです。

しかし残念なことに、「本来の人を大切に思う」日本人の心は失われ、自己中心的な思想のもとに荒んでいく世の中を嘆かれ長い年月の中で守り続けてこられた一子相伝のお止め流の封印を解かれ、小笠原惣領家三十二世小笠原忠統先生により、本当の小笠原流礼法を世に出されました。

ありがたいことに私は、故・小笠原惣領家三十二世小笠原忠統先生の直門生の一人として、厳しくそのご指導をいただき、小笠原流礼法関西支部を与えられました。

そのご好意に、深く感謝しながらその責任の重さを痛切に、感じております。ご教訓頂きました全てに対し小笠原流礼法に携わる者として、皆様方に、正しくお伝えできますよう、努力いたしております。

故・小笠原惣領家三十二世小笠原忠統先生のご意思を継ぎ、その普及に努めておられる現宗家小笠原敬承斎先生のもとで現在講師活動に努めさせていただいております。

日本人としての、大切な心を形として表現される。美しい振る舞いを皆さま方にぜひ身につけていただけます事を願っております。ぜひ一度、この小笠原流礼法の素晴らしさを体験して頂き、新しい自分を見つけ出してください。

小笠原流礼法は、室町時代より歴史の中で時代とともに培われてきた
武家礼法の古典です。

立ち居振る舞いのマナー

小笠原流礼法の基本は、「真」(正しく)「行」(素直に、)「草」(和を持って)にあります。 「真」の正しい作法はもちろんですが、「行」は相手や状況にあった行動を「草」は時にはカジュアルな装いや行動も、大切だとしています。

どんな場面でも、常に相手に思いやりの心を持って、失礼のないように振る舞うことを心がければ、立ち居振る舞いは、自然と美しくなるものです。

美しい立居振舞い(基本動作)
良い人間関係とは、お互いに礼儀の心が伝わりあって初めて信頼関係が生まれます。
その心を伝達する表現方法を考えて見ましょう。

言葉・・・言葉を凶器にしない。(人を救う言葉にする)
行動・・・根底には相手を大切に思う心遣いが大切である
装い・・・TPOに合った服装を心がける。(年代に合った清潔感のある服装を心がける)

礼儀作法とは、「礼儀の心」と「作法の動作」(形)が互いに補い合って礼儀作法になるのです。これに加え、小笠原流では、「美」が追求され、その動作は「美しい振舞い」となっております。 どんな場面でも、常に相手に思いやりの心を持って、失礼のないように振舞う事を心掛ければ立居振る舞いは自然と美しくなるものです。

小笠原流礼法の真髄

「水は方円の器に髄う心なり」

水がどんな器にも形を変えて、従うように融通性を持って自然な振る舞いで、対処しなければなりません。 時、所、対人関係における自分の位置をわきまえて礼を行えば、これが礼の心であり行動なのです。

礼法の教え歌

○無躾は目に立たぬかわや躾とて目に立つならばそれも無躾。
○手も足も皆身につけて使うベし離れば人の目にや立ちなん。
○仮初めの立ち居にもまた素直にて目にかからぬぞ躾なるべき。

「最高最善の自由の中に、正しく訓練された人間こそ、一個の法則、一連の法則をもたねばならぬ」自己の内面を透過して、発露される真摯な心が美しい動作とあいまって私たちの生活を満たすとき、礼法は、その究極に到達されるのです。

現代に求められる礼法

多様化する社会のなかで、価値観の変動は勿論生活様式の変化・・・・。これらにおし流されることなく対処し、旧来の作法やしきたりをただ安易に受け入れるのではなく、自分なりに、咀しゃくすることが大切です。 形は、流動的なものとし、その起源と心(思い遺り、慎み、いたわり)に重点を置いて、礼儀の心は、作法の動作と互いに補い合って礼儀作法になるのです。

「故 小笠原忠統先生の著書より抜粋」

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